塗装コラム

2024.04.30

No7. 塗料の良し悪しとは?

前回コラムで塗料には「美観・保護・特殊機能」があって、建て替えるより安価で建物の躯体を保護し、かつ塗膜の特殊機能が期待できるメリットをお伝えしました。
塗装工事完了後は、塗膜が期待通りにメリットを発揮してほしいものです。
ただしまれに塗膜が剥がれたり膨れたりする場合があります。
キレイな塗膜を得るためには、塗料だけでなく他にも何か条件が揃う必要があるようです。

塗膜の話をする前に、もういちど塗料の定義について考えます。塗料の定義はさまざま謳われています。
一例を挙げると
「塗料とは、流動性をもち物体の表面に塗り拡げられて薄い膜となり乾燥するとその面に固着し、その物体の保護・美装およびその他の特殊性能を持つ連続膜(個体)となるもの」
とあります。
要約すれば物に塗料(液体)を塗って個体(塗膜)にして価値を発揮させるということですね。

お伝えしたいことは、当社は塗料も販売していますが、真の価値は塗膜になってから発揮するということです。
 ・・物体の表面に塗り拡げられて薄い膜となり、乾燥するとその面に固着・・ とは塗装工程において行われます。
したがって、塗料の良し悪しとは塗料自体(内容物)と塗装(環境条件)そして塗装されるもの(被塗装物)の各要素が良い条件で揃ってこそ、その価値を発揮するということ と思います。

塗料の難解さは、このようにさまざまな要素が揃う必要があるということかもしれません。