塗装の工法は”塗る”作業を中心に確立しています。
塗料があっても塗るための道具がなければ塗装はできません。
一般的な建築外装における塗装道具は、刷毛・ローラー・スプレー機器のいずれかです。
特徴として、
「作業の簡単さ」や「ミスト飛散での汚れにくさ」では【刷毛>ローラー>スプレー】
「作業スピード」や「仕上がり外観の良さ」では【スプレー>ローラー>刷毛】の順ではないでしょうか。一般向きが刷毛やローラー、プロ向きがスプレーといった感じです。
筆者が新人だった30年以上前は、住宅塗り替え現場の足場設置も現場によりまちまちでした。セメント系屋根瓦の塗替えにおいて、VPと言われる強溶剤系塗料を使用したスプレー塗装が主流でした。
理由として、強溶剤系塗料はスプレーミストになると瞬時にミストが乾いて粉となるため、周囲へのミスト飛散が抑えられて苦情が少なかったからと記憶してます。
養生も簡素化できて、作業性が早くミスト飛散のリスクも少ない。
まさに手ばなれが良い強溶剤系塗料が好まれたのではと思います。
一方、有機溶剤が大気中に拡散して、芳香族特有の臭気が周辺に漂っていました。
現在では環境問題やシックハウスが注目され、強溶剤系塗料が敬遠され水系塗料や弱溶剤系塗料が一般的になりました。またスプレー塗装専用の塗料もありますが限定的です。スプレー飛散対策や臭気拡散を防ぐため、スプレー塗装を施すときは、手塗りでの塗装と比べてより入念な周囲への対応が求められます。今日では漆喰系の塗料「手で塗る塗料」などが販売されているようです。
塗装方法も日々進化しています。塗装作業は汚れるものという概念を覆す塗装工法が期待されます。






